「ps」コマンドを使うと、実行中のプロセス一覧を確認することができます。
以下から Linuxコマンド「ps」の具体的な使い方とオプションを解説していきます。
目次
- 1 「ps」コマンドの基本
- 2 「ps」コマンドのオプション一覧
- 2.1 a
- 2.2 -a
- 2.3 -A オプション
- 2.4 c
- 2.5 -C
- 2.6 –cols, –columns, –width
- 2.7 –cumulative
- 2.8 -d
- 2.9 e
- 2.10 -e
- 2.11 f, -H(–forest)
- 2.12 -g
- 2.13 –group
- 2.14 -G(–Group)
- 2.15 h(–no-headers)
- 2.16 H
- 2.17 –headers
- 2.18 –info
- 2.19 j
- 2.20 k, –sort
- 2.21 l
- 2.22 L
- 2.23 -l
- 2.24 -L
- 2.25 m, -m
- 2.26 n
- 2.27 -n, N
- 2.28 -N(–deselect)
- 2.29 o, -o(–format)
- 2.30 p, -p(–pid)
- 2.31 –ppid
- 2.32 r
- 2.33 –rows, –lines
- 2.34 s
- 2.35 S
- 2.36 -s(–sid)
- 2.37 t, -t(–tty)
- 2.38 T
- 2.39 -T
- 2.40 u
- 2.41 -u, U , –user
- 2.42 -U(–User)
- 2.43 v
- 2.44 V, -v, -V(–version)
- 2.45 w, -w, W
- 2.46 x
- 2.47 X
- 2.48 Z, -M
- 3 まとめ
「ps」コマンドの基本
そのまま「ps」と入力すると、自分が実行中のプロセス一覧を確認することができます。
ps
よく使うコマンド「ps aux」
よく使うオプションに a
と u
と x
があり、それらを組み合わせて ps コマンドを使う場合が多いです。
以下のコマンドで、自分以外の実行中プロセスを含めた 全てのプロセス一覧を確認することができます。
ps aux
表示結果の項目と意味
USER |
所有ユーザー名 |
PID |
プロセスID |
%CPU |
CPUの使用率 |
%MEM |
使用しているメモリ量の割合 |
VSZ |
使用している仮想メモリのサイズ |
RSS |
使用している物理メモリのサイズ |
TTY |
制御端末の種類と番号 |
STAT |
状態
|
START |
プロセス開始の時刻 |
TIME |
CPUの使用時間 |
COMMAND |
コマンド名 |
それぞれのオプションの詳しい使い方は、このページの下にあるオプション一覧を参考にしてみてください。
ここまでが「ps」コマンドの基本!
理解をさらに深めたい方は以下からの内容もご覧ください。
「ps」コマンドのオプション一覧
「ps」コマンドをオプション一覧をまとめました。
a
a
オプションをつけると、端末操作の他のユーザーのプロセスも表示することができます。
-a
-a
オプションをつけると、端末操作のプロセスを表示することができます。
-A オプション
-A
または -e
オプションをつけると、すべてのプロセスを表示することができます。
c
c
オプションをつけると、コマンド名を表示することができます。
-C
-C
オプションをつけると、実行しているファイル名を指定することができます。
–cols, –columns, –width
--cols
または --columns
または --width
オプションをつけると、表示するときの幅を指定することができます。
–cumulative
--cumulative
オプションをつけると、死んだ子プロセスも表示することができます。
-d
-d
オプションをつけると、セッションリーダ以外のすべてのプロセスを表示することができます。
e
e
オプションをつけると、コマンド名と環境変数を表示することができます。
-e
-e
オプションをつけると、すべてのプロセスを表示することができます。
f, -H(–forest)
f
オプションをつけると、プロセスを階層で表示することができます。
-g
-g
オプションをつけると、グループを指定することができます。
–group
-g
オプションをつけると、実効グループID、または実効グループ名を指定することができます。
-G(–Group)
-G
(--Group
) オプションをつけると、実グループID、または実グループ名を指定することができます。
h(–no-headers)
h
(--no-headers
)オプションをつけると、ヘッダー行を非表示にすることができます。
H
H
オプションをつけると、スレッドを表示することができます。
–headers
--headers
オプションをつけると、ページがまたがる場合に各ページにヘッダー行を表示することができます。
–info
--info
オプションをつけると、デバッグ情報を表示することができます。
j
j
オプションをつけると、pgid と sid(BSD のジョブ制御フォーマット)を表示することができます。
k, –sort
k
または --sort
オプションをつけると、結果を並べ替えて表示することができます。
結果を stat と command で並べ替えて表示するコマンド例
ps aux --sort stat,command
l
l
オプションをつけると、結果の表示フォーマットを変更することができます。
L
L
オプションをつけると、フォーマット指定子をすべて表示することができます。
-l
-l
オプションをつけると、結果を より詳しい表示フォーマットに変更することができます。
-L
-L
オプションをつけると、結果の表示フォーマットを変更することができます。
m, -m
m
または -m
オプションをつけると、プロセスのあとにスレッドを表示することができます。
n
n
オプションをつけると、WCHAN と USER を数値で表示することができます。
-n, N
-n
または N
オプションをつけると、WCHAN を表示するための名前リストファイルを指定することができます。
-N(–deselect)
-N
(--deselect
)オプションをつけると、指定した条件以外のプロセスを表示することができます。
o, -o(–format)
o
または -o
(--format
)オプションをつけると、表示する項目を指定することができます。
プロセスIDとユーザー名、コマンドを表示するコマンド例
ps o pid,user,args
p, -p(–pid)
p
または -p
(--pid
)オプションをつけると、プロセスIDを指定して表示することができます。
プロセスIDが1000のプロセスを表示するコマンド例
ps -p 1000
–ppid
--ppid
オプションをつけると、指定した親プロセスに属するプロセスを表示することができます。
r
r
オプションをつけると、実行中のプロセスのみを表示することができます。
–rows, –lines
--rows
または --lines
オプションをつけると、表示するときの行数を指定することができます。
s
s
オプションをつけると、結果をシグナルフォーマットで表示することができます。
S
S
オプションをつけると、死んだ子プロセスのCPU使用量やページフォルトを、親プロセスに加算して表示することができます。
-s(–sid)
-s
(--sid
)オプションをつけると、セッションIDを指定して表示することができます。
t, -t(–tty)
t
または -t
(--tty
)オプションをつけると、端末IDを指定して表示することができます。
T
T
オプションをつけると、ログインしている端末の すべてのプロセスを表示することができます。
-T
-T
オプションをつけると、結果の表示フォーマットを変更することができます。
u
u
オプションをつけると、ユーザー名や開始時刻、CPUやメモリの使用率なども表示することができます。
-u, U , –user
-u
または U
(--user
)オプションをつけると、実効ユーザーIDや実効ユーザー名を指定して表示することができます。
-U(–User)
-U
(--User
)オプションをつけると、実ユーザーIDや実ユーザー名を指定して表示することができます。
v
v
オプションをつけると、結果を vm 形式で表示することができます。
V, -v, -V(–version)
V
または -v
または -V
(--version
)オプションをつけると、バージョン情報を表示することができます。
w, -w, W
w
または -w
または W
オプションをつけると、表示結果の幅を広げることができます。
x
x
オプションをつけると、制御端末のないプロセスも表示することができます。
X
X
オプションをつけると、結果の表示フォーマットを変更することができます。
Z, -M
Z
または -M
オプションをつけると、結果の表示フォーマットを変更することができます。
まとめ
以上、Linuxコマンド「ps」の使い方でした!
ここまでの内容をまとめておきます。
- 「ps」コマンドで、実行中のプロセス一覧を確認することができる。
- オプションを組み合わせた
ps aux
を使って、自分以外の実行中プロセスを含めた 全てのプロセス一覧を確認することが多い。