プログラミングでデータを格納する方法として「配列(array)」というものがあります。
ここでは配列(array)とは何か? という話を初心者向けにわかりやすく図解します。
配列とは? 配列の意味
配列は一言で言うと、複数のデータをまとめて一つのリストにした構造のことです。
通常だと一つの「変数」には値を一つしか入れることができません。
変数について詳しくはこちら。
配列で保存すると、ひとつの変数に複数の値をまとめて入れることができます。
また、配列のひとつひとつの要素には 0, 1, 2, …… のように、0 から始まる連番が割り振られています。
配列の使い道
配列は同じ種類の複数の値を扱うときに便利です。
クラスのテストの点数データを扱う場合を例に、Ruby という言語を使って考えてみましょう。
配列を使わない場合、以下のようにクラスの人数分だけ変数を用意する必要があります。
score1 = 80
score2 = 70
score3 = 90
配列を使えば、以下のようにひとつの変数にまとめて格納することができます。
score = [80, 70, 90]
このような形でデータを格納しておくと、スコアの合計値や平均値を出したり、最初のメンバーのスコアのみを取得したり、といったことが かんたんにできるようになります。
合計値を表示するプログラム例
p score.sum
平均値を表示するプログラム例
p score.sum / score.length
最初の値のみを取得するプログラム例
p score[0]
このように 配列を使うことで、大量のデータをまとめて処理したいときに、シンプルなプログラムで実現することができるようになります。
そのため、ひとつの配列には同じ属性・種類のデータを入れて使うことが多いです。
まとめ
以上、Rubyにおける配列(array)とは何か? という話を解説しました!
ここまでの内容をまとめておきます。
- 配列は、複数のデータをまとめて一つのリストにした構造のこと。
- 配列のひとつひとつの要素には 0, 1, 2, …… のように、0 から始まる連番が割り振られている。
- 配列を使うことで、大量のデータをまとめて処理したいときに、シンプルなプログラムで実現することができる。
- ひとつの配列には同じ属性・種類のデータを入れて使うことが多い。
以降の記事では、具体的にプログラムを使った配列の操作方法を解説していきます。