テーブルのそれぞれのカラムには、保存するデータのフォーマットに合わせて型を指定する必要があります。
データベースにおけるデータ型とは何か? というところを詳しく解説していきます。
データ型とは?
データベース上でテーブルを作成するときに、カラムに保存するデータのフォーマットに合わせてデータ型を指定できるようになっています。
データ型には「整数型」「文字列型」「日付型」などいくつかの種類があり、それぞれのカラムごとに、あらかじめ1つずつ設定しておく必要があります。
カラムには、指定したデータ型に沿ったデータしか保存できません。
データ型を設定するコマンド
データ型は、テーブルの作成時に設定することができます。
例えば以下は、「name」カラムに VARCHAR型(文字列型)、「age」カラムに INT型(整数型)、「birthday」カラムに DATE型(日付型)を設定してテーブルを作成するコマンド例。
CREATE TABLE users (name VARCHAR(100), age INT, birthday DATE);
データ型を設定する理由
それぞれのデータ型ごとに特徴があります。
例えば INT型(整数型)を設定したカラムには、整数しか保存できません。
もし仮に以下のコマンドのように INT型(整数型)の「age」カラムに abc
という文字列を保存してみます。
INSERT INTO users(age) VALUES('abc');
すると実際に保存される内容は 0
になります。このように INT型(整数型)にしておくことで、必ずそのカラムには数値しか保存されないことが保証されるということになります。
また、数値型にしておくことで、以下のように「age」カラムの値が20以上のデータのみを取得するというふうに条件を加えて検索できるようになります。文字列型だとこのような条件の指定方法はできません。
SELECT * FROM users WHERE age >= 20;
今度はDATE型(日付型)の「birthday」カラムにデータを保存してみます。
INSERT INTO users(birthday) VALUES('2020-1-1');
もう1件、別のフォーマットでデータの追加を行います。DATE型(日付型)はこのようにさまざまなフォーマットでデータを指定して保存することができます。
INSERT INTO users(birthday) VALUES('20200101');
登録したデータを見てみましょう。登録時のフォーマットは違っていても、このようにすべてのデータの体裁が揃えられて保存されています。
以上のようにデータ型のおかげで、保存されるデータが整理され、あとから条件を指定して検索したり、同じ体裁でデータを取得することができるというわけです。
そのカラムに保存するデータの内容に合わせたデータ型を指定するようにしましょう。
データ型一覧はこちらに書きました。
まとめ
- テーブル作成時にデータ型を指定して、カラムに保存するデータのフォーマットを決めることができる。
- データ型には「整数型」「文字列型」「日付型」などの いくつかの種類がある。
- データ型のおかげで、保存されるデータが整理され、あとから条件を指定して検索したり、同じ体裁でデータを取得することができる。