カラムやテーブルに別名をつけるには「AS」を使います。
ここでは MySQLコマンド「AS」の具体的な使い方を解説していきます。
「AS」の基本
「AS」は、カラム名やテーブル名の後ろにつけて使います。
カラムに別名をつける場合
SELECT カラム名 AS カラムの別名 FROM テーブル名;
テーブルに別名をつける場合
SELECT * FROM テーブル名 AS テーブルの別名;
SELECT 文の詳しい使い方はこちら。
カラムに別名をつける
実際にMySQLサーバーに接続し、動作を確認してみましょう。
あらかじめ「shopping」データベースの「users」テーブルには、購入ユーザー名と買った商品ID、「items」テーブルには商品IDと その商品名や価格が保存されている例で進めていきます。
具体的なデータは以下。
「users」テーブル
name | item_id |
山田 | 2 |
鈴木 | 3 |
佐藤 | 2 |
田中 | 5 |
「items」テーブル
id | name | price |
1 | パン | 100 |
2 | 牛乳 | 200 |
3 | チーズ | 150 |
4 | 卵 | 100 |
データを保存するコマンド例
CREATE DATABASE shopping;
USE shopping;
CREATE TABLE users (name VARCHAR(100), item_id INT);
INSERT INTO users (name, item_id) VALUES ('山田', 2);
INSERT INTO users (name, item_id) VALUES ('鈴木', 3);
INSERT INTO users (name, item_id) VALUES ('佐藤', 2);
INSERT INTO users (name, item_id) VALUES ('田中', 5);
CREATE TABLE items (id INT, name VARCHAR(100), price INT);
INSERT INTO items (id, name, price) VALUES (1, 'パン', 100);
INSERT INTO items (id, name, price) VALUES (2, '牛乳', 200);
INSERT INTO items (id, name, price) VALUES (3, 'チーズ', 150);
INSERT INTO items (id, name, price) VALUES (4, '卵', 100);
CREATE DATABASE 文の詳しい使い方はこちら。
USE 文の詳しい使い方はこちら。
CREATE TABLE 文の詳しい使い方はこちら。
INSERT INTO 文の詳しい使い方はこちら。
それでは「items」テーブルの「price」カラムの値を取得してみましょう。その際、「price」カラムには「p」という別名をつけます。コマンドは以下。
SELECT price AS p FROM items;
コマンドを実行すると、以下のように結果が表示されました。
以下のようにして、計算結果に別名をつけることもできます。
SELECT SUM(price) AS 合計値, SUM(price) / 2 AS 合計値の半分 FROM items;
SUM 関数の詳しい使い方はこちら。
コマンドを実行すると、以下のように結果が表示されました。
テーブルに別名をつける
今度は「users」テーブルに「u」という別名をつけます。コマンドは以下。
SELECT * FROM users AS u;
AS
を省略して、以下のように書くこともできます。
SELECT * FROM users u;
この方法を用いると、以下のように複数のテーブルが出てくるSQL文を簡潔に書くことができます。
SELECT * FROM users u INNER JOIN items i ON u.item_id = i.id;
INNER JOIN の詳しい使い方はこちら。
まとめ
以上、MySQLコマンド「AS」の使い方でした!
ここまでの内容をまとめておきます。
- 「AS」でカラムやテーブルに別名をつけることができる。
- カラムに別名をつけることで、表示結果の名前を変えることができる。
- テーブルに別名をつけることで、複数のテーブルが出てくるSQL文を簡潔に書くことができる。