データベース管理システム(DBMS)でとくに代表的なのが MySQL。
ここではこれからデータベースを勉強する初心者向けに、MySQLとは何か? という話をわかりやすく簡単に解説していきます。
データベースとは?
MySQLについて解説する前に、データベースとは何かを知っておく必要があります。
こちらの記事に詳しく書いたので先に読んでおくのがオススメ。
ここでも簡単に説明しておくと、データベースは「整理した情報の集まり」のことを指します。
大量のデータを登録したり、整理して保存しておいたり、必要なときに必要なデータを探し出せるようにしているデータの集まりです。
そして、そのデータベースを扱うために必要な機能を兼ね備えたソフトウェアを、データベース管理システム(DBMS)と呼びます。
データベース管理システム(DBMS)のことを「データベース」と呼ぶこともあります。
MySQLとは何か?
MySQL はデータベース管理システム(DBMS)のひとつです。
世の中にはたくさんのデータベース管理システム(DBMS)がありますが、その中で とくに代表的なのが、MySQL(読み方は マイエスキューエル)です。
MySQLの特徴
MySQLは、データベースに必要な機能がひととおり兼ね備えられており、基本的に無料で使えるので世界でもシェアが高く、たくさんの使用例が出てきます。
多くの企業やウェブサービスで採用されているので、最初に覚えるデータベースとしておすすめです。
おもな特徴は以下。
- オープンソース(GPL)で基本的に無料
- 有名企業のオラクルが開発
- Yahoo!、Facebook、Twitter、YouTube、WordPress など、多くの企業やウェブサービスで導入実績がある
- Linux、macOS、Windows など、さまざまな環境で使える
- phpMyAdmin など、外部の管理ツールに対応していることが多い
- 大規模なデータ処理にも耐えうる
- トランザクション機能
- バックアップ、リストア機能
- ストレージエンジンを選べ、用途に合わせた設定ができる
- レプリケーション機能で負荷分散やバックアップができる
- 複数のユーザーで利用でき、ユーザーごとにアクセス権を設定できる
MySQLの操作例
実際に MySQL を使っているようすがイメージできるよう、簡単に操作しているところを紹介しておきます。
MySQL は基本的にコマンドを使って操作していくことになります。
データベースを作成
以下のコマンドで「cooking」という名前のデータベースを作成します。
CREATE DATABASE cooking;
次に以下のコマンドでデータベース一覧を確認してみます。
SHOW DATABASES;
するとこのように「cooking」データベースが作られていることが確認できました。
テーブルを作成する
今度は以下のコマンドで、cooking データベースに「menus」テーブルを作成してみます。
USE cooking;
CREATE TABLE menus (id INT, name VARCHAR(100));
次に以下のコマンドで、テーブル一覧を確認してみます。
SHOW TABLES;
するとこのように「menus」テーブルが作られていることが確認できました。
テーブルにデータを追加
今度は以下のコマンドで、作成した「menus」テーブルにデータをひとつ追加してみます。
INSERT INTO menus(id, name) VALUES(1, 'ハンバーグ');
次に以下のコマンドで「menus」テーブルに登録されているデータを確認してみます。
SELECT * FROM menus;
するとこのようにデータが登録されていることが確認できました。
まとめ
以上、MySQLとは何か? という話でした!
ここまでの内容をまとめておきます。
- 整理した情報の集まりが「データベース」で、それを管理するソフトウェアが「データベース管理システム(DBMS)」
- MySQLはデータベース管理システム(DBMS)のひとつ
- MySQLは世界でもシェアが高く、多くの企業やウェブサービスで採用されている
- さまざまな環境で使え、データベースに必要な機能がひととおり兼ね備えられている
次回以降の記事では、MySQL を操作するためのコマンドについて詳しく解説していきます。