MySQLを使うためには、最初にインストール作業が必要です。
ここでは AWS Cloud9 で MySQL を使うための最初のセットアップ手順を解説していきます。
目次
AWS Cloud9 に登録、ログインする
まずは AWS Cloud9 のサービスに登録し、コンソールにログインします。
登録・ログイン手順はこちらに詳しく書きました。
無料で使えるクラウド開発環境「AWS Cloud9」とは? 登録やログイン方法、料金まとめAWS Cloud9 の使い方を知りたい方はこちらもどうぞ。
【AWS Cloud9 の使い方】最初に覚えておくべき機能まとめ
インストールされている MySQL を確認
AWS Cloud9 には、あらかじめイントールされている MySQL があります。
以下のコマンドを入力して、MySQL がイントールされているか確認してみましょう。
mysql --version
以下の例では、バージョンが「5.5.60」の MySQL がインストールされていることが確認できました。
バージョンの数字は環境によって変わります。
MySQL での日本語の文字化けを修正する
デフォルトの設定だと MySQL上で日本語のデータが文字化けしてしまうので、設定ファイルを修正します。
以下の vi コマンドでファイルを開きます。
sudo vi /etc/my.cnf
ファイルが開けたら、まずキーボードの i
を押します。これで編集モードになるので、以下のようにファイルを編集していきます。
修正内容は、[mysqld]
のセクションに以下の行を追加。
character-set-server=utf8
また、新たに以下のセクションを追加します。
[client]
default-character-set=utf8
修正後のファイル全体はこのようになります(オレンジ色の行が追加したところ)。
[mysqld]
datadir=/var/lib/mysql
socket=/var/lib/mysql/mysql.sock
# Disabling symbolic-links is recommended to prevent assorted security risks
symbolic-links=0
# Settings user and group are ignored when systemd is used.
# If you need to run mysqld under a different user or group,
# customize your systemd unit file for mysqld according to the
# instructions in http://fedoraproject.org/wiki/Systemd
character-set-server=utf8
[client]
default-character-set=utf8
[mysqld_safe]
log-error=/var/log/mysqld.log
pid-file=/var/run/mysqld/mysqld.pid
編集が完了したら、エスケープキー(ESC
)を押して編集モードを終了。そして、:q
と入力し、エンターキーを押してください。
これでファイルの修正が完了しました。
i
やエスケープキー(ESC
)、:q
は vi コマンドの起動中に使えるコマンドです。
詳しくは vi コマンドの使い方を調べてみてください。
MySQLを起動
以下のコマンドで MySQL を起動します。
sudo service mysqld start
コマンドを実行したときに、以下のような行が確認できれば正しく起動できたことになります。
MySQLに接続
以下のコマンドでMySQLのコンソールに接続できます。
mysql -u root
カーソルの左側が mysql>
になっていれば、コンソールに接続できた状態になりました。
この状態で以下のコマンドを入力してみます。
SHOW VARIABLES LIKE "chara%";
以下のように、character_set_database
と character_set_server
の項目の値が latin1
ではなく utf8
になっていれば、先ほど行った文字化けの設定が正しく適用されています。
MySQLの接続を終了する
最後に以下のコマンドを入力して、MySQLの接続を終了することができます。
exit
まとめ
以上、AWS Cloud9 で MySQL を使うためのセットアップ手順でした!
次回からは MySQL を操作するためのコマンドを詳しく解説していきます。